過酷な環境で生まれてきた仔猫たちは、色々な危険にさらされています。
事故などで身体の一部が不自由であったり、ウィルスに感染していたりします。
保護している猫ちゃんたちには、なるべく良い状態で里親さんにお預けできるよう面倒を見ていますが、例えば片目が見えなくなってしまった猫が、元の戻る訳ではありません。色々な事情がありながらも一生懸命生きようとしている事を知って頂ければと思います。
避妊・去勢手術を行うときには血液検査も受けています。里親さんにはその後のために検査結果もお渡ししようと思っています。
今回血液検査をした猫ちゃんのうち、2匹が猫エイズのキャリアであることがわかりました。
必ず発症するものではなく、発症せずに寿命を全うする猫もたくさんいるそうです。仔猫の場合は親からの移行抗体の影響で陽性、数ヶ月後の再検査で陰性になる事もあり、経緯を見守っていきます。
色々な猫と接触機会の多い野良猫は、キャリアであるケースが多いとのことです。
発症しなければ、他の仔猫と何ら変わりませんが、他の猫たちと喧嘩をしたり、戯れあったりすると感染する事もあるため、現在は他の猫からは隔離して面倒を見ています。ちなみに人間には感染しません。
人馴れしてくれば、譲渡可能になりますので、特に先住猫がいる場合などはご相談ください。