一昨年、猫にゃんズ発足以来2度目の大きな出来事がありました。
保護していたしーちゃんがFIP伝染性腹膜炎(ドライ)を発症してしまいました。その当時FIPの治療には決定打がなく、高額な治療薬を綿密な管理をしながら投薬して、それでも寛解する可能性が高くないという状況でした。
猫たちのフードや砂代、ワクチンや初期医療費など、みなさんからの支援は頂いているものの、毎月メンバーが赤字分を相当額補填しながら活動を続けていましたので、しーちゃん1頭にそれだけの薬代を会として出せるのか?という事に対して、議論が巻き起こりました。
当然みんな救いたい気持ちはあるものの、今後も発症する猫がいる可能性があり、会としてどこまで対応するのかが大変難しい問題でした。
しーちゃんの場合は、まずは皆さんに支援を求めようということになり、HPやSNSで広く情報発信をしたところ、たくさんの方に寄付いただきました。またお世話をしたメンバーも、神経をすり減らしながら一生懸命対応してくれたおかげで、無事寛解となりました。
猫にゃんズでは譲渡の条件に、譲渡費の他に医療費の負担をお願いしています。しかし、しーちゃんのように高額になってしまうと、そこがネックになって躊躇されてしまうこともあるため、その都度調整させてもらっています。
しーちゃんを迎えてくれた里親さんは、その辺りの事情も受け入れてくださり、無事譲渡となりました。
その時期に支援して頂いた皆様、新しい家族として迎え入れて頂いた里親さんに、改めて感謝いたします。
現在、FIPの治療薬は以前の半額程度になり、入手しやすくなりました。
しーちゃん、元気で可愛がってもらいなよ!




コメント